中学生・高校生におすすめ！生物学の勉強に役立つ漫画
もやしもん

微生物学漫画の金字塔！本格的な菌とウイルスの知識を楽しく学べる、全学生必読の一作

『もやしもん』は、農業大学を舞台に、菌やウイルスにまつわる学生生活を描いた人気の青年漫画。2007年のテレビアニメ化に続き、2010年には中村優一主演で実写ドラマ化もされている。

主人公は、肉眼で菌やウイルスを見ることができる特殊能力持ちの大学一年生・沢木。東京にある某農業大学に通う沢木は、キャンパス内に発酵蔵を構える老教授・樹（いつき）にその特殊能力を買われ、彼の研究室に通い始める。ところが、樹の研究室にいるのは、美人だが暴力的で女王様気質な大学院生や、学内で日本酒を密造する先輩など、癖の強い学生ばかり。沢木は、菌が見える体質と優柔不断な性格から、さまざまな騒動に巻き込まれるように…。

発酵や腐敗など、細菌やウイルスにより引き起こされる多種多様な現象を非常に分かりやすく解説している点が、本作最大の見所。実際に高校や大学の教材として用いられた例もあり、特に生物基礎の勉強に役立つ漫画としておすすめできる。また、沢木を中心に描かれる、農業大学の少し特殊なキャンパスライフがよく分かるストーリーにも注目したい。
『もやしもん』は、学校で生物基礎を勉強している高校生・中学生はもちろん、菌やウイルスの生態に興味のある人であれば読んでおきたい、楽しく微生物学の勉強になる漫画。

『もやしもん』の作者が贈る、ウイルスと感染症の仕組みについて学べる作品もチェック！

『もやしもん』の作者・石川雅之と、感染症のスペシャリスト・岩田健太郎がコラボし、制作した医学書。石川雅之が描く親しみやすいイラストをメインに、感染症に立ち向かう際に知っておくべき知識を医師・岩田健太郎が分かりすく解説。感染症に興味のある人はもちろん、学生や医療関係者にもおすすめできる。2020年の今こそ読みたい作品として、世代を問わずチェックしておきたい。

中学生・高校生におすすめ！生物学の勉強に役立つ漫画
はたらく細胞

人体で働く数十兆個もの細胞を擬人化！覚えにくい細胞や働きの名称もしっかり暗記できる生物基礎の強い味方

『はたらく細胞』は、赤血球や白血球、血小板など、人の体内で日夜働く細胞を擬人化した科学系コメディ漫画。2018年のTVアニメ化に続き、2021年にはアニメ続編と映画の放映が決定している。

赤いキャスケットがトレードマークの少しドジな新人赤血球「AE3803」と、無表情で寡黙な白血球「U-1146」を中心に、人の体にある無数の細胞たちの日々の働きを描く。例えば、すり傷や花粉症、インフルエンザのような身近なトラブルも、小さな細胞たちにとっては大問題。修羅場続きの体内で24時間休みなく働く細胞たちの健気な姿に夢中になる人も多い。

『はたらく細胞』では、毛細血管の隅々まで酸素を運ぶ赤血球を始め、体内に侵入する細菌やウイルスと戦う免疫細胞、傷口を塞ぐ血小板など、人体になくてはならない細胞の特徴や働きを擬人化で分かりやすく解説。各細胞の特徴を捉えつつも、親しみやすいキャラクターとして描かれているおかげで、細胞の名称や、その働き・役割、体内の臓器やホルモン等もすんなり覚えることができる。また、医療関係者がおすすめするほど正確な医学的描写の数々は要チェック。中学生・高校生の生物基礎の勉強に役立つこと間違いなしだろう。

学校で生物を専攻している高校生はもちろん、将来医療の道を志している人、中学理科の生物分野や、生物基礎の暗記に苦戦している中学生・高校生におすすめの漫画。

中学生・高校生におすすめ！数学の勉強に役立つ漫画
はじめアルゴリズム

数学の奥深い魅力に迫る！数学の天才少年と年老いた数学者の二人を中心に、この世の成り立ちを数学で紐解いていく

『はじめアルゴリズム』は、数学と数学にかかわる人たちの世界を描いた人気の青年漫画。NHK「あさイチ」の「今どきの学習マンガ特集」でも紹介され、中学生・高校生の勉強に役立つ漫画として注目を集めている。

数学の天才的才能を持つ小学5年生・関口ハジメが主人公。小さな離島に暮らすハジメは、周囲の人間に気づかれることなく、その才能を独学で伸ばしていた。いつものように廃校の一角で独自の数式を描き遊ぶハジメの前に突如現れたのは、世間から忘れ去られた元天才数学者・内田豊。ハジメの描く数式を目にした内田は、それを「違う世界の生き物の数学」と称し、その才能に惚れ込む。そして、ハジメを正しい数学の世界へ導くのが最後の役目とし、内田とハジメは数学の奥深い世界へと共に足を踏み入れていく…。

数学の天才少年・ハジメと、数学者・内田を中心に、数学の奥深い世界を丁寧な表現で紐解いた本作。数学の楽しさや、神秘的な面白さを手軽に学べる作品として、学生や講師から高い評価を得ている。また、数学への苦手意識を克服できる漫画として、中学生・高校生向けの授業動画に使われた実績も。
『はじめアルゴリズム』は、数学に苦手意識を持つ中学生・高校生にこそ読んでほしい、数学の苦手克服に役立つおすすめの漫画。

中学生・高校生におすすめ！世界史の勉強に役立つ漫画
ヒストリエ

アレキサンダー大王の書記官・エウメネスの生涯を描く！古代ギリシアの世界を鮮明に描いたストーリーで、世界史Bが一気に面白くなる

『ヒストリエ』は、アニメ化や実写映画化も果たした人気漫画『寄生獣』の作者・岩明均が手掛ける歴史漫画。2014年には第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞も受賞している。

本作は、古代ギリシアに実在した人物であり、マケドニア王国のアレキサンダー大王に使えた書記官・エウメネスが主人公。幼少期から利発だったエウメネスは、恵まれた家庭環境のなか、なに不自由ない幼少期を過ごしていた。ところが、ある日の事件をきっかけにエウメネスは奴隷身分にまで転落。商人に買われ、そのまま生まれ故郷を去ることに…。奴隷として過ごしていたエウメネスはいかにしてアレキサンダー大王の書記官にまで上り詰めたのか？史実をもとに、その怒涛の生涯を描く。

世界史Bの花形的人物・アレキサンダー大王、ではなく、その書記官・エウメネスにスポットを当てた本作。ストーリーを楽しみながら古代ギリシア時代の知識が身につくので、人物の名前や年号の暗記に苦労する世界史の勉強にも役立てることができる。また、古代ギリシアに暮らす人々の生活を緻密に描いており、教科書だけでは分からない世界史の面白さにハマる人も多い。

『ヒストリエ』は、古代ギリシアの歴史や文化に興味がある人はもちろん、楽しみながら世界史Bを勉強したい高校生や、世界史の暗記が苦手な人におすすめの漫画。

中学生・高校生におすすめ！日本史・古典の勉強に役立つ漫画
超訳百人一首　うた恋。

平安時代の和歌を大胆に解釈！魅力的なキャラクターとストーリーで、古典の世界にハマる人続出

『超訳百人一首　うた恋。』は、百人一首を題材としたコメディ調の漫画短編集。人気WEB作家・杉田圭の漫画デビュー作ということもあり、2012年にはアニメ化され、人気を博した。

百人一首に編纂されている和歌一首の詠み手を主人公にしており、各エピソードで主人公が変わるオムニバス形式のストーリー。例えば、エピソード１に当たる「和歌物語　一」では、平安貴族きっての美男とされる在原業平（ありわらのなりひら）が主人公。のちの皇太后となる藤原高子（ふじわらのたかこ）と自身の叶わぬ恋を詠った一首「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」にまつわるエピソードを大胆に描いている。

各エピソードの主題となる和歌には、現代の流行語や外来語も交えた現代語訳が添えられている。古文が苦手だという人でも、手軽に和歌にまつわるエピソードを楽しめる点は、本作の醍醐味。また、紫式部や小野小町、清少納言など、日本史や古文の授業に登場する歴史的人物が、中学生・高校生でも親しみやすいキャラクターとして描かれているため、古典の知識がなくても十分ストーリーを楽しむことができる。

『超訳百人一首　うた恋。』は、古典の世界に興味がある人はもちろん、古文や日本史の勉強が苦手な中学生・高校生にこそおすすめしたい勉強に役立つ漫画の一作。

中学生・高校生におすすめ！やる気アップに役立つ漫画
ブルーピリオド

マンガ大賞2020受賞！東京藝大出身の実力派作者が描く、リアルな美大受験ストーリーが魅力

『ブルーピリオド』は、美大合格を目指して奮闘する高校生の姿を描いた人気漫画。マンガ大賞2020を受賞しており、今最も注目を集めている美術漫画と言える。

頭が良く、運動もできる高校2年生の主人公・矢口八虎（やぐちやとら）は、何不自由ない学校生活を送っているはずだったが、どこか物足りない日々を過ごしていた。しかし、美術部に置かれていた1枚の美しい絵と、その作者である美術部員に出会い、味気なかった高校生活は一変。美術の世界に魅了された矢口は、現役倍率200倍を誇る日本屈指の難関大・東京藝術大学合格を目指し、一気に走り出すこととなる…。

遠近法の説明や陰影の描き方、スケッチのとり方など、初心者でもすぐに実践できる技法の数々は、本作の見どころの一つ。また、東京藝術大学出身の作者が描く美大受験ストーリーは、難関大合格を目指す受験生の心情をリアルに捉えた描写が魅力。目標に向かってひたむきに努力する主人公たちの姿に、読んでいてモチベーションアップすること間違いなし。

『ブルーピリオド』は、美術の知識や技法の勉強になるのはもちろん、受験を控えている中学生・高校生のやる気アップに役立つおすすめの漫画。

中学生・高校生におすすめ！やる気アップに役立つ漫画
宇宙兄弟

夢を追うことの楽しさ、そして苦しさを描いた名作！宇宙に挑み続ける兄弟の姿に勇気とやる気を貰える宇宙飛行士漫画

『宇宙兄弟』は、宇宙と宇宙飛行士をテーマとした人気青年漫画。2012年から2014年にかけてTVアニメが放送され、2014年には小栗旬と岡田将生によるW主演で実写映画化された。

小学生のある晩、「一緒に宇宙飛行士になろう」という誓いを立てた南波六太（なんばむった）と南波日々人（なんばひびと）兄弟。ところが、その19年後、夢を叶え宇宙飛行士となったのは弟の日々人だけだった。一方、兄の六太は、勤め先の会社を揉め事でクビになったばかり。上手くいかない就活の日々を鬱々と過ごす六太だったが、ある日突然、JAXAから宇宙飛行士選抜の書類審査に通過した知らせが届く…。

いち早く夢を叶え、憧れの宇宙へと一足先に飛び立った弟と、その背を懸命に追いかける兄の物語は、夢や目標のために努力し続けることの苦しさと素晴らしさ、その両方を教えてくれる。また、JAXAやNASAの実在する組織の裏側も詳しく描かれており、天文学や科学、医療の勉強に役立つような知識も分かりやすく解説されている点は本作の見どころの一つ。誰もが一度は憧れを抱く宇宙飛行士と宇宙開発のリアルな現場を漫画で楽しく学ぶことができる。

『宇宙兄弟』は、夢や憧れを叶えるために勉強のやる気アップを図りたい中学生・高校生や、天文学や科学、宇宙開発に興味のある人におすすめの漫画。