マイナーだけど面白い漫画を発掘!これからくる漫画はこれだ!

マイナーだけど面白い!これからくる漫画【随時更新】

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マイナーだけど面白い!これからくる漫画

Author:ひま侍

2017年12月更新

北北西に曇と往け

アイスランドを舞台に織りなす、ファンタジーミステリ

北北西に曇と往け

北北西に曇と往け
著:入江亜季
掲載誌:ハルタ
価格:734円(電子書籍)/734円(単行本)
既刊:1巻(2017年12月現在)
あらすじ(amazonより)
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。 17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。 ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。 3つ、その職業は、探偵――。 あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、 またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。 愛車ジムニーを駆りながら、 胸のすくような探偵活劇が、いま始まる! 若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!
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アイスランドで祖父と暮らしながら、探偵業を行う主人公の御山慧(みやま・けい)。ある日、慧は、日本にいる弟の三知嵩(みちたか)と連絡が取れないことに気付きます。その後、三知嵩を預かっていた叔父夫婦が死亡。「御山三知嵩は人殺しだ」と主張し、彼の行方を探す刑事が出現するなど、慧の周りで異変が起こり始める――!
美しい絵に加え、魅力的なキャラクターが多数登場し、読者の心をガッツリ掴む入江亜季さんの新作。「乱と灰色の世界」の完結から2年、待ちに待った新刊がやっと出た…!!と思っている人も多いのではないでしょうか。例にもれず、今作もキャラクター1人1人がとても魅力的です。主人公の慧は、見た目はスラっと背が高く、どこか達観しているようで、意外と子どもな部分もあるところが可愛い。車や扇風機といった、無機物と話せる能力を持っている点もポイント。そして祖父のジャックは、鳥と意思疎通できる能力を持つ、女たらし。その他にも、ジャックに一目惚れした、現在女優業を休業中のカトラなどなど、気になるキャラクターがたくさん描かれています。
また、アイスランドの肌寒い、独特の空気が伝わってくるところも、この漫画の大きな魅力。風景はもちろん、家のデザインや食べ物、服装からアイスランドがどんな国か、想像が掻き立てられます。
ファンタジーやミステリーが好きな方に、おすすめの1冊!(ペンギン太郎)

百姓貴族

実体験に基づいた、農業ギャグエッセイ

百姓貴族

百姓貴族
著:荒川弘
掲載誌:ウィングス
価格:540円(電子書籍)/734円(単行本)
既刊:5巻(2017年12月現在)
あらすじ(amazonより)
マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される― 年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって“百姓貴族”ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。

鋼の錬金術師」の作者である、荒川弘の農家エッセイギャグ漫画。
高校を卒業してからの7年間、北海道の実家で酪農・畑作をしていた荒川弘さんの実体験が、そのまま漫画になっています(もちろん、多少の誇張はお約束)。
この作品のすごいところは、なんといっても読みやすさ!1話1話のテンポがよく、スイスイっと読み進めることができます。また、農業の大変さ、面白さがわかりやすく描かれているので、農業についての知識が全くない状態でも、100%楽しめるのが嬉しいポイント。例えば、畑の作物を勝手に盗んでいく野菜泥棒、牛との意思疎通、ジャガイモ収穫中の変な拾い物などなど、飽きることがありません。さらに、食料自給率、後継者問題など、問題提起をする部分もあり、最初から最後までギャグだけでは終わらないところも、この作品の大きな魅力と言えるでしょう。
現在、週刊少年サンデーで連載中の「銀の匙 Silver Spoon」は、北海道の農業高校に通う少年の成長を描いた作品。農業の大変さや苦労、命の重みなどが、より深く掘り下げられているので、百姓貴族を読んで、農業って面白そう!と思った方は、こちらもチェックしてみるのがおすすめです!
荒川ファンだけではなく、目新しいエッセイコミックを読みたいと思っている人、農家の仕事が気になる…!という人必見の漫画。(ペンギン太郎)

2017年11月更新

ルポルタージュ

恋愛について問いかける近未来の社会派漫画

ルポルタージュ

ルポルタージュ
著:売野機子
掲載誌:月刊バーズ
価格:693円(単行本)
既刊:2巻(2017年11月現在)
あらすじ(amazonより)
2033年、近未来の日本。そこでは恋愛する者はマイノリティとなり、“飛ばし”結婚という、面倒事や痛みを伴わない男女のパートナーシップが一般化されていた。その象徴とも言える「非・恋愛コミューン」と呼ばれるシェアハウスが突如テロリストに襲撃され大勢の犠牲者が発生。中央新聞社会部記者・青枝聖は、テロ被害者のルポを書きながら恋愛に巻き込まれていく――。
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これからの恋愛の形をテーマにした、社会派漫画。この漫画には、「テロ事件」「恋愛」と重要な軸が2つあり、その2つが主人公たちの周りを、ぐるぐると渦巻く様子が見どころです。
本作の1つ目の軸は、シェアハウスでのテロ事件。シェアハウスで暮らしていた人たちは、恋愛をせずにお互いの条件やライフプラン、性格などが合致した人と結婚をする「飛ばし結婚」の相手を探していました。新聞社に勤める主人公の青枝聖(あおえ・ひじり)と、職場の後輩である絵野沢理茗(えのさわ・りめい)の2人は、テロ事件の追悼企画として、被害者たちの人生をまとめる「ルポルタージュ」を任されることに。事件の被害者を追っていくにつれ、シェアハウスが狙われた理由や過激思想テロ組織との関連性が徐々に明かされていきます。
そして、もう1つの軸が、恋愛。テロ事件のルポルタージュ作成を通して、聖は、加害者の生活を支援していたNPOに所属する國村葉(くにむら・よう)と出会い、彼と恋に落ちます。聖は葉と一気に距離を縮め関係を持つ一方、絵野沢も聖を慕っていることが判明。「恋愛なんて邪魔くさい」という若者が増えるなかで、3人の関係は複雑に絡み合い――
飛ばし結婚賛成派のシェアハウステロ事件で、恋が育っていく演出が憎いところ。また、売野さんの画が儚く、特に主人公の聖は独特の雰囲気を放っています。恋ってなに?結婚に恋愛って必要?と考える人には、特におすすめのマイナー漫画。(ペンギン太郎)

イカちゃんクマちゃん

イカとクマの、ほのぼの共同生活

イカちゃんクマちゃん

イカちゃんクマちゃん
著:三木よう子
掲載誌:note
価格:-(電子書籍)/864円(単行本)
既刊:2巻(2017年11月現在)
あらすじ(amazonより)
しっかり者のクマちゃんの家に、ちょっと強引で感情的なイカちゃんがやってきた。ふたり(!?)の生活に、クスッとなったり、切なくなったり、勇気づけられたり……。大人気【note】連載マンガ待望の書籍化!

冷凍庫の中から突然出てきたイカちゃんと、人間界でほうとう屋を営むクマちゃんの共同生活を描く1~3コマ漫画。この漫画の魅力は、イカちゃんとクマちゃんの可愛さです。少し強引で、感情的なイカちゃんと、しっかり者のクマちゃん。イカとクマって全然違うけど、大丈夫かな~と心配になりますが、2人(匹?)は意外と上手くやっていくんです。一緒に映画を見たり、クマちゃんのお兄ちゃんと一緒に3人でスカイツリーに行ったり、ほのぼのとした日常に、とっても癒されます。
もちろん、いつでも毎日仲良し!…というわけでもなく、イカちゃんの大切なぬいぐるみ「クマのクーちゃん」を洗ってしまったことで、気まずくなってしまうエピソードなど、不穏な空気が流れることも。ケンカした後は、ちゃんと仲直りをするのですが、その方法も可愛い…!たまに、ウルっときてしまうストーリーもあり、読んでいて飽きることはありません。また、共同生活の中で垣間見えるお互いへの気遣いが心に沁みる…。誰かと一緒に住むことって、難しいけど、楽しいことや嬉しいこともたくさんあるよね、というメッセージが本当に素敵なんです。
動物に癒されたい、日々の生活に疲れたと思ったときに読みたいマイナー漫画。(ペンギン太郎)

2017年10月更新

ふつうの恋子ちゃん

ふつうに生きたい女子と無自覚天然イケメンのラブストーリー

ふつうの恋子ちゃん

ふつうの恋子ちゃん
著:ななじ眺
掲載誌:マーガレット
価格:399円(電子書籍)/432円(単行本)
既刊:5巻(2017年10月現在)
あらすじ(amazonより)
ふつうが一番幸せに決まってる! …と思う。
恋多き母親と、恋無き姉を見て育った主人公・恋子。恋におぼれて辛いのも、恋がなくて可哀そうなのも嫌で、平均的な彼と、平均的な恋を実行している高校生。その「ふつう」な幸せが、学校一のモテ男・剣と関わりだしてから、どんどん崩れていく!?
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この漫画で圧倒的に推せるのが、天然イケメンの剣くんです…!!剣くんは少女漫画にありがちな、頭がよくてイケメンで運動もできるという典型的なモテ男。しかし、恋に関してはとにかく純情でウブ。恋は未経験、付き合うならすごく好きな人じゃないと!という考え方の持ち主で、彼女もいません。
そんな剣くんは、浮気をした恋子の元カレ・佐藤くんとケンカする、恋子の家でバイトを始める、恋子のおでこにチューをするなど、明らかに恋子のことが好きなそぶりを見せるのです…が、何と、彼は「自分自身がなぜでそんなことをするのか」全然わかっていない。行動が素直すぎる剣くんに、恋子は「それって恋なのでは…」と言ってしまうのですが、剣くんは天然で、「え?そうなの?」な状態…。これだけ証拠が揃っているのに、本人は全然気付いてないなんて、そりゃあ言いたくもなるよ!と思うのですが、それでも剣くんは許されてしまうんです…。
また、主人公の恋子も可愛い。ふつうに生きていきたいので、ヒエラルキートップの剣くんとの接触を避けようとするのですが、どうにも剣くんが気になってしまう。嫌なんだけど本当は嫌じゃない!というのがダダ漏れで、読み進めながら2人の関係にもどかしさを感じながら、めちゃくちゃときめいてしまうこと間違いなしです!
漫画でときめきたい!と思っている人、王道とは一味違った少女漫画が読みたいと思っている人におすすめ。(ペンギン太郎)

波よ聞いてくれ アニメ化

道産子の人生+ラジオ奮闘劇

波よ聞いてくれ

波よ聞いてくれ
著:沙村広明
掲載誌:アフタヌーン
価格:540円(電子書籍)/637円(単行本)
既刊:4巻(2017年10月現在)
あらすじ(amazonより)
舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!
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「波よ聞いてくれ」は、北海道を舞台に、カレー屋で勤める主人公のミナレが、ひょんなことからラジオパーソナリティになる物語。作者は、2017年春に実写映画化された「無限の住人」で知られる沙村広明さん。 この漫画は、ラジオを題材にしているだけあり、ミナレのセリフが最大の魅力。特に、1話目で、ラジオから流れるミナレの喋りは必見です!ラジオ以外での発言も独特で、「こんな人友達にほしい、一緒に飲みたい!」と思う人も多いはず。
ちなみに、本作では、ラジオで喋る内容も全て文章化されているため、一般的な漫画と比較すると1ページあたりの文字量はかなり多め。ですが、内容が面白いので、文字の多さは全く気になりません。 また、時代劇でも通じるような個性的な絵と内容のギャップが、より一層作品の面白さを引き立てています。1話目でミナレがラジオを通して、元カレに「地の果てまでも追い詰めて殺す」と言うシーンや、ラジオで流れている声が自分のものだと気付くシーンは、この絵でないと映えない場面といえるでしょう。
1話ごとの満足度・完成度が高く、何度でも読み返したくなる点もこの漫画の魅力。ラジオが好きな人はもちろん、人生に迷っている人にもおすすめのマイナー漫画です。(ペンギン太郎)

2017年9月更新

青野くんに触りたいから死にたい ドラマ化決定

突き抜けた純愛は恐怖になる…

青野くんに触りたいから死にたい

青野くんに触りたいから死にたい
著:椎名うみ
掲載誌:月刊アフタヌーン
価格:540円(電子書籍)/648円(単行本)
既刊:1巻(2017年9月現在)
あらすじ(amazonより)
君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。
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主人公は、おとなしいけれど思い込みの激しさゆえにすごい行動力を発揮する女の子、優里ちゃん。彼女が好きになったのは、隣のクラスで一度だけ話したことのある青野くんです。青野くんに自分を知ってほしい、どうしたら彼に覚えてもらえるのか…と考えた優里ちゃんは、いきなり青野くんに告白、晴れて2人は付き合うことに。しかしその2週間後、青野くんはこの世を去ってしまいます。
作者の椎名うみさんは、正直、画力がすごくある…というわけではありませんが、表現力がすごい!まず、青野くんが死んでしまったことを知り、家に帰ったときの優里ちゃんの表情。それまでのキラキラツヤツヤした、青野くんのことが大好きな優里ちゃんとは打って変わり、唇を噛み締めた後がしっかりつき、刺すような緊迫感のある表情をしています。また、優里ちゃんが泣くシーンでは、よくある「わ~ん」という泣き方はせず、「ふわぁ~!!あひゃあ~」と泣くんです。そんなヒロインありですか?!
優里ちゃんの言動や表情、思考は、かなり独特で振り切れてるので、より心に強く残り、読了後は恐怖と期待が混じった、不思議な余韻に浸れるはず。また、青野くんに関する謎が、これからどう解き明かされていくのか…もチェックしたいポイントです。ラブストーリーとホラー、コメディが混ざった注目の漫画。(ペンギン太郎)

qtμt キューティーミューティー

油断していたら、カウンターアタックをくらいます

キューティーミューティー

qtμt キューティーミューティー
原作:さやわか
作画:ふみふみこ
掲載誌:ビッグガンガン
価格:627円(単行本)
既刊:2巻(2017年9月現在)
あらすじ(amazonより)
嘘だらけの日常。
奪うもの、奪われるもの。
少女たちはまだ、何も知らない。
中学二年生のはな、四葉(よつば)、小栗(こくり)、穂紀香(ほのか)は仲良し4人組。
この日常は平和で朗らか、そう思っていたのは、はなだけだった。
ある日、はなの元に差出人不明の手紙が届く。
歪んでいた日常は、形を変えて壊れてゆき、少女たちの性は、より大きな暴力に穢(けが)されていく――。
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ぼくらのへんたい」「女の穴」など、性的マイノリティに焦点を当てた漫画や、男女の性をテーマにした作品をいくつも生み出している、ふみふみこさんの新作漫画。原作を担当するさやわかさんは、ライター、物語評論家として活躍しています。
この作品は、可愛い女の子たちがキャッキャしているほのぼの日常系…ではなく、その裏で、個々のキャラクターが悲惨な目に遭っている…というストーリー。もちろん、救いどころがないわけではなく、その「悲惨な目」に遭った体験をもとに、悪の組織をやっつけるメンバーになりませんか?という提案があるところまでがセットです。ここまで聞くと、「魔法少女まどか☆マギカ」をどことなく連想させるように思えるかもしれませんが、「まどマギ」とはまた一味違う絶望がこの作品にはあります。
また、ふみふみこさんの絵は、全体的に丸くデフォルメされたような可愛い雰囲気で、その分、内容と絵のギャップがあり、ストーリーが一層際立っている点も魅力。
ミステリー要素あり、アクションあり、エロあり、と詰め込みすぎでは?と心配になりますが、しっかりとストーリーや設定が整理されているため、安心して読み進められます。1巻を読んだら、絶対に2巻が読みたくなること間違いなし!男女どちらにもおすすめできるマイナー漫画です。(ペンギン太郎)

2017年8月更新

サトコとナダ このマンガがすごい!第3位

アメリカ×日本×サウジアラビアの異文化交流ライフ!

サトコとナダ

サトコとナダ
著:ユペチカ 監修:西森マリー
掲載誌:ツイ4(Twitter)
価格:658円(電子書籍)/691円(単行本)
既刊:1巻(2017年8月現在)
あらすじ(amazonより)
ルームメイトはサウジアラビアの女の子!?初めてのアメリカ、イスラム文化、ひとつ屋根の下で繰り広げられる魅惑の異文化交流ライフ
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アメリカで、日本人のサトコと、サウジアラビア出身でイスラム教徒のナダがルームシェアをする日常を描いたエッセイ風の4コマ漫画。
イスラム教徒というと、日本人にはあまり馴染みがないため、「違う世界の住人」「自分たちとは何もかもが違うのでは?」と感じる人も多いと思いますが、そんな方にこそ、この漫画がおすすめ!イスラム教徒でも、キリスト教徒でも無宗教でも、「女の子」として生きることに何の違いもないと、とてもわかりやすく描いています。
また、異なった宗教観・価値観を持つサトコとナダの2人が、それぞれの考え方や生き方を尊重しながら、仲良く生きていく姿が描かれている点もこの漫画の魅力といえるでしょう。
さらに、監修者がいるだけあって、服装、食べ物、お祈りなど、イスラム教の文化が学べる点も要チェック。これといった派手さはないものの、じわじわと心に沁みる漫画です。 (ペンギン太郎)

妄想テレパシー 次にくるマンガ大賞2位

超能力女子高生の後味すっきりラブコメ4コマ

妄想テレパシー

妄想テレパシー
原作:NOBEL
掲載誌:ツイ4(Twitter)
価格:864円(電子書籍)/896円(単行本)
既刊:4巻(2017年8月現在)
あらすじ(amazonより)
他人の心の声が”視”えてしまう、地味でエスパーな女子高生・中野さん。
春から同じクラスになった戸田くんは、成績優秀、運動神経抜群の無口でポーカーフェイスな人気者……と思っていたら、頭の中は中野さんへの妄想であふれかえっていて――!?
カラーは妄想(リビドー)、モノクロは現実(リアル)!
魅惑のフルカラー4コマ
ツイ4新人賞受賞作品。
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主人公の中野さんは、他人の心の声が視える超能力者。人の心を読めるが故に、他人と必要以上の交流をしない生活をしていましたが、中野さんのことが大好きな、クールでスポーツマンなイケメン戸田くんとの出会いで、中野さんの世界は一気に広がります。
妄想テレパシーが他の4コマ漫画とひと味違うところは、中野さんが視ている人の心が「カラー」、現実の世界は「モノクロ」で描かれている点。「カラー」と「モノクロ」を使い分けできるのは、本作がウェブ連載の漫画だから。
また、登場するキャラクターも、全員人間味があって、どこか憎めない。戸田くん狙いの性悪女かと思いきや、中野さんの大きな心の支えになるマナ、中野さんへ大々的にアプローチする後輩の清水くん等、一見「なんだコイツ…」と思うキャラでも、純粋で一本筋が通っているから、嫌いになれません。
中野さんと他のキャラの関係が進展するにつれ、中野さんの他者に対する考え方、姿勢が変化していく様子にも注目して読んでほしい、おすすめのマイナー漫画です。 (ペンギン太郎)

2017年7月更新

とんがり帽子のアトリエ アイズナー賞受賞

精緻な画でおくる、王道魔女っ娘ファンタジー

とんがり帽子のアトリエ

とんがり帽子のアトリエ
著:白浜 鴎
掲載誌:モーニング・ツー
価格:540円(電子書籍)/659円(単行本)
既刊:1巻(2017年7月現在)
あらすじ(amazonより)
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。
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「とんがり帽子のアトリエ」の最大の魅力は、その緻密な絵と世界観のタッグ!とにかく丁寧に書き込まれている絵は、古い絵本の挿絵を見ているようです。特に石や草、森などの自然や、服の汚れなどの細部が丁寧。作者の白浜鴎は、前作「エニデヴィ」のときから画力には定評があったのですが、今回も期待を裏切らないレベルの高さを発揮しています。
ストーリーは目新しいものがあるわけではありませんが、絵のタッチと非常にマッチしており、「中世ヨーロッパの魔法使い」というのは、この絵が最も映える題材の1つなのではないでしょうか。魔法の奥深さや、敵も含めたキャラクターの設定がしっかりしているため、安心して楽しく読むことができるはず。
元々王道ファンタジーが好き!という人だけでなく、いつもは読まないけど試しに…という人にもおすすめの作品。 (ペンギン太郎)

バイオレンスアクション

ゆるふわ+凄腕殺し屋=簿記専門学校生

バイオレンスアクション

バイオレンスアクション
原作:沢田 新 作画:浅井 蓮次
掲載誌:ビッグコミックススペシャル
価格:648円(電子書籍)/680円(単行本)
既刊:2巻(2017年7月現在)
あらすじ(amazonより)
暴力団抗争の行き違いから、組に家族を殺された拷問専門の[医者]。
[医者]は復讐を誓い、組潰しを「殺し屋派遣業」に依頼する。
派遣されたのは[簿記専門学校生]の[女子]。
彼女こそ指名NO.1の凄腕ヒットガール。名前は――[ケイ]。
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デリヘル嬢に扮する凄腕殺し屋の「ケイ」を中心に展開される、1話完結型のアクション漫画。作者の浅井蓮次さんは、細田守監督作品「バケモノの子」のコミカライズ作品なども手掛けています。
この漫画、とりあえず表紙を見てください。なんかかわいいゆるい感じの女の子が銃を持っていますよね。その子が凄腕殺し屋のケイちゃんです。この子が指名No.1の殺し屋で、人を殺しまくるんですよ。このギャップ、すごくないですか!
ケイちゃんはとにかく純粋で明るくて良い子。人を殺したあとや任務の途中のスキマ時間にきちんと簿記の勉強をするし、依頼者には「なるべくなら生きましょうよ」とエールを送ります。そのキャラクターと殺し屋という職業のミスマッチ感がたまらない。しかも、アクションがめちゃくちゃかっこいいんです。ケイちゃんは基本的に銃を使うのですが、とにかく身軽で仕事が早い。バンバン殺していきます。罪悪感なんて微塵も感じさせない、爽快感のある殺しが最高です。
ゆるふわな女の子あり、かっこいいアクションあり、えげつないストーリーありの、アクション好きにおすすめの漫画。 (ペンギン太郎)

2017年6月更新

思春期ビターチェンジ

今までにない、長期的男女入れ替わりファンタジー

思春期ビターチェンジ

思春期ビターチェンジ
著:将良
掲載誌:COMICポラリス
価格:550円(電子書籍)/617円(単行本)
既刊:6巻(2017年6月14日現在)
あらすじ(amazonより)
小学4年生のある日、突然、お互いの身体が男⇔女入れ替わってしまったユウタとユイ。元の姿に戻れないまま3年め、二人は異性の姿で中学へと進学して……? 戸惑い、揺れる──少年少女ほろにが青春デイズ!
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王道な男女入れ替わりファンタジー。作者の将良が運営する「迷彩バンビ」というサイトで掲載しているWeb漫画「ちぇんじ」が原作です。
ユイとユウタは小学生のときに意識が入れ替わり、どうやっても元に戻れず、2人はそのまま中学生、そして高校生に。本来の自分とは違う性で送る青春、果たして2人はどうなってしまうのか・・・?
この漫画は、「男女が入れ替わる」というファンタジー的な面白さだけではなく、2人の性格や生まれ育った環境が大きく違う点も面白いポイント。今まで見えなかったお互いの家庭の事情、友人関係がどんどん浮き彫りになり、次第に2人はお互いの良き理解者になっていくのも魅力です。
また、入れ替わることでただ絶望するだけではなく、その中でも前向きにどうにかやっていくところが、この漫画の素晴らしい点。劇的な何かがあるわけではないけれど、日常の中で友情関係や恋愛、戻れないまま過ぎていく時間と将来への不安を描くからこそ、読んでいる側は「もしも私がユイだったら・・・」「ユウタだったら・・・」とついつい感情移入してしまいます。
これからどうなっていくのか、最後に2人はどうなるのか、注目のマイナー漫画です。 (ペンギン太郎)

約束のネバーランド アニメ化

ジャンプがおくるギャップ系ダークファンタジー

約束のネバーランド

約束のネバーランド
原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
掲載誌:週間少年ジャンプ
価格:399円(電子書籍)/432円(単行本)
既刊:3巻(2017年6月14日現在)
あらすじ(amazonより)
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?
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舞台はグレイス=フィールドハウスという孤児院。そこで暮らすエマ、ノーマン、レイの3人が主人公です。
3人は、血は繋がらないけれど、大好きな兄弟たちやママに囲まれ、幸せな日々を送っていました。
しかしある日、孤児院のコニーという女の子が引き取られることが決まり、孤児院を出ていきます。ところが、コニーが大切にしていたぬいぐるみを忘れたため、エマとノーマンはこっそり門へ。そこで二人が見た異様な光景と、信じがたい真実とは・・・?
この漫画の魅力は、なんといっても絵とストーリーのギャップ。
かわいい絵柄で、ジャンプ連載作品であることを忘れそうになりますが、ストーリーは、対照的にとても暗く、重い・・・。ちなみに、BookLive!では試し読みできるので、とにかくまずは読んでみてください!きっと読んだ後、同じセリフで友達に勧めたくなるはずです。 (ペンギン太郎)

本サイトにはプロモーションが含まれます。

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